サイドレーンの使用目的と効果を教えてください。
 競走馬から乗馬クラブに来て半年ほどの新馬に最近乗るようになりました。この馬は、速歩までは調教済みということで練習馬として使っています。今まではサイドレーンをつけずに乗っていたのですが、スタッフにきいたら「サイドレーンを長めにつけてもいいですよ」と言われたので、ここのところサイドレーンをつけて乗っています。
 正直に言って、付けているときと付けていないときの違いもよくわかっていない状態です。調教する立場ではない私が騎乗するときはサイドレーンを使わない方がいいのでしょうか?

(女性・乗馬歴150鞍)
 ご質問のとおり、サイドレーンは主に調教用の道具として使用しています。私自身、馬の調教過程でどの馬にどんな道具を使うのかいつも迷うところです。(できれば道具の使用なしで馬を作れればベストなのでしょうが)
 調教道具としては、サイドレーン以外にもマルタンガール、シャンポン、折り返し手綱などいろいろありますが、使用目的は頭顎をさげさせ、アウトラインを作り、後肢を踏み込ませることです。あなたの所属のクラブでの立場やその馬についてよくわかりませんが、一般的な考え方として競走馬あがりの馬が駈歩でつっぱしってしまうようであれば、道具の使用も必要かと思います。
 ご質問の答えにならないかもしれませんが、道具の使用も薬の使用と同じで、作用もあれば副作用もあります。上手く利用していただいて、あなたの関わっている馬の福祉になればよいと思います。

(ジョーバ博士)


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